PutOn (for Mac)がMac App Storeの審査に通るまで

Mac版のPutOnが審査通過してMac App Storeに出てます。
iOS版PutOn共々特に役には立ちませんが、お試しください。
https://itunes.apple.com/jp/app/puton/id647697485?mt=12


審査の過程について、例によってこういうめんどくさいことは後になったら忘れてるんだろうから、未来の俺のために書き残しておく。

1回目の審査-リジェクト

  • 2.3: Apps that do not perform as advertised by the developer will be rejected
  • 5.1: Apps must comply with all terms and conditions explained in the Guidelines for using Apple Trademark and Copyrights and the Apple Trademark List
  • 9.1: Apps that encourage users to use an Apple product in a way that may cause damage to the device will be rejected

1回目の審査のリジェクト理由は3項目。

  • 2.3は要するにPutOnが説明文通りに動いてくれなかったよ、ということだ。色々原因は考えられて、いちいち説明するのめんどくさいし、この人が分かんなかったということはユーザーだって分かんないことだろうから、ヘルプファイルにトラブルシューティングをまとめて書いておくことにした。で、次のバージョンではヘルプファイルを追加した(今までヘルプファイル書いたことなかった)
  • 5.1は「PutOn Mac」のアプリ名が不味かった。Macとつけるなら、「一般名詞(スペース)Mac」とか「固有名詞Mac」みたいなのはいいらしい。でも「PutOn Mac」はダメ。PutOn for Macは知らん。どうせMac App Storeにあるんだから「PutOn」でいいだろうってことで、そうした。レビュワーはアプリ名の変更方法とかも詳しく書いてくれた。Bundle IdentifierはPutOn-Macとかの文字列が入ってるけど、それはそのままにしといた。
  • 9.1はデバイスにダメージを与えるような使い方をさせるアプリはダメだよってことで、PutOn for Macの元々の説明文ではMacの画面上に置く、みたいに書いてた。iPadの上にiPhoneを置くPutOn for iOSならそれでよかったらしいが、Macの液晶はガラスで保護されてないやつもあるので、置くとか言うなということらしい。ので、「置く」じゃなくて「かざす」とかそういう表現にするようにした。

上記の点を変更して、ヘルプファイルは初めてなので色々苦労しながら作って、もう一回Submitした。

2回目の審査-リジェクト

  • 2.3: The app does not achieve the core functionality described in your marketing materials or release notes.
  • 2.31: This app uses one or more entitlements which do not have matching functionality within the app. Apps should have only the minimum set of entitlements necessary for the app to function properly.

com.apple.security.personal-information.addressbook
com.apple.security.network.server
com.apple.security.network.client
com.apple.security.device.usb

2回目の審査のリジェクト理由は2項目。

  • 2.3は前回と同じ、「転送されねーよ」って指摘だったんだけど、iPadを使っていると書いてあった。実はiOS版PutOnは、iPad同士を重ねるのはあんまやらないだろ、やるんならiPadの上にiPhoneじゃないかな、ってことで、デフォルトではiPadの場合カメラを起動しない。「iPadを上側に置く」とかいう設定をオンにする必要がある。それはヘルプファイルに書いたので、「多分そこオフのままなんじゃねーかな、ヘルプにも書いといたんだけど…」って返信した。
  • 2.31はSandBox化したMacアプリに与えるEntitlement keyを、不要なやつ与えてんじゃねーの?って指摘だ。Address Bookへのアクセスは、PutOnがvCardファイルをドロップされたときに含まれる連絡先情報から名前を表示するためだけに使ってる。vCardのファイル内溶からABPersonを作るAPIは(ユーザーの連絡先にはこの時点でアクセスしないにもかかわらず)このアクセス許可を要求するようなのでこうしてる。って返信した。

network.serverとnetwork.clientは、「TCP/IPでファイル転送するアプリなんだから要るだろ…常識的に考えて…」って返信した。
最後のcom.apple.security.device.usbは謎で、そんなEntitlement key入れてなかった。「そんなん入れた覚えねーから!」って返信した。

通過

これらを返信したらIn Reviewに戻って、通してくれた。めでたしめでたし